焼津の心のより所 焼津神社

焼津の心のより所 焼津神社

1600年という長い歴史を持つ焼津神社。毎年8月に例大祭の「焼津神社大祭 荒祭」が執り行われることでも知られる。神社を含む一帯では宮之腰遺跡が出土し、古代祭祀の道具や人々が生活していた跡が発見されている

1600年という長い歴史を持つ焼津神社。毎年8月に例大祭の「焼津神社大祭 荒祭」が執り行われることでも知られる。神社を含む一帯では宮之腰遺跡が出土し、古代祭祀の道具や人々が生活していた跡が発見されている。焼津は豊饒の海が近く、温暖で住みやすいが、時に自然災害に見舞われる土地柄。この地に住む人たちにとって焼津神社の存在はどれほど大きかっただろう。

焼津神社を訪れると、まず目に入ってくるのは400年前に徳川家康によって建てられた本殿。その傍には本殿を守るよう樹齢300年の楠が立つ。本殿の屋根には鰹木(または堅魚木)と呼ばれる丸太のような装飾が見える。鰹木は屋根を安定させるための重しだったと考えられている。

ユニークなのが参拝の時に鈴を鳴らす鈴緒(すずお)。これは地元の有志によって編まれている。見事なロープワークは漁師が網を編む際に使われる技法を転用しており、細部に焼津の人たちの心が宿っている。日光東照宮を例として「家康公は派手好き」と言われるが、過度な装飾のない静謐な焼津神社からは家康公本来の質実剛健さを感じることができる。

焼津神社
焼津市焼津2丁目7-2

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